抗生物質を投与しても効かない、治らない性病が存在するの?

抗生物質が効かない性病は?

抗生物質が効かない性病は?

性病は抗生物質のおかげで劇的に治癒率がアップしました。治療薬のない時代には死に至る病気だと恐れられていましたが、現在ではきちんと治療すれば治る病気とされています。

ところが、近年治療薬の効き目が期待できない性病が問題視されています。

淋病やクラミジアは細菌による感染で、飲み薬で十分に治る病気でした。ところが、ある時期から薬が効かない、あるいは薬を変えてもよくならないといった症状が増えてきたのです。

そこで指摘されたのが、いわゆる「スーパー淋病」「スーパークラミジア」と呼ばれる耐性菌です。

以前であれば「淋病」「クラミジア」と診断さえつけば、後は合う薬を処方されて終わりだったのが、薬が効かない性病があり、しかも増えているというショッキングなことが起こったのです。

全く新しい病気が発生したのではなく、今までも存在していた病原菌が耐性をつけたことが原因とされています。通常の風邪や体調不良の場合でも抗生物質を処方される場合、きちんと飲み切るように指導されます。

これは症状がおさまったように見えていても体の中の菌は死滅しきっていない場合があるので、完全にいなくなるまで飲む必要があるからです。

体に残った菌がまた繁殖して症状がぶり返すと次は治りにくいという、以前は感覚的なものでしかありませんでした。

ところが研究が進み、そのメカニズムが解明されると、どうやらそれまでの細菌よりもパワーアップした「耐性菌」が出現することが分かってきたのです。

「もう大丈夫」と飲むのをやめてしまった場合、体の中に残った細菌の中に「抗生物質に対抗できる力を持った細菌」が出現します。これが「スーパー細菌」となり、同じ治療薬はもう効き目がありません。

この菌が人から人へと感染していった場合、治療薬の効き目が初めから期待できないのです。幸い、抗生物質にはたくさんの種類があるので、全く効く薬がない、といった悲観的な状態には未だなってはいません。

しかし、完治までに時間がかかったり、感染者を増やす結果となっていることは事実です。不特定多数との性交渉や性的な行いは感染の格段に上げます。

また、パートナーに感染した場合、お互いが同時に完治していなければピンポン感染といってうつしあう悪循環にもなりかねません。

特にのどの粘膜からの感染が指摘されている淋病は、現在飲み薬+注射で治すのが一般的となっています。自己判断で誤った飲み方をしないように注意する必要があります。