健康な人に抗生物質を与えれば性病の予防をすることは可能なの?

性病予防は抗生物質で可能?

性病予防は抗生物質で可能?

性的暴行を受けた人に対して、HIVに感染しないように抗生物質を服用させることはあります。

服用しているものが治療用に使われていれば、ウイルスや細菌が体内に侵入した時に性病の発症を予防することはできます。ただしこれは理論上のことで実際は成功しないことが多いです。

性病には様々な種類があり、治療に使われる薬もそれぞれ異なります。感染していないかは体内に侵入してから1週間くらい毎日回数と用量を正しく服用しないと分からないので実用的ではありません。

多くの人が1週間飲むのではなく、1日くらいで満足してしまいます。すると耐性菌が発生する可能性があります。耐性菌とは本来治療に使われていた抗生物質では効果を発揮できなくなった菌のことで、他の治療薬を使わなければなりません。

例えば淋菌はスペクチノマイシンを注射するかセフトリアキソンを点滴するかで治療をしていますが、日本では2009年の時点でセフトリアキソンを投入しても効かない淋菌が存在することが分かっています。

アメリカではその数が多すぎるので、セフトリアキソンとアジスロマイシンあるいはドキシサイクリンを併用する治療法が始められています。

しかし患者の中には一方の治療しか受けない人がいるため、ますますセフトリアキソンが使えない淋菌を増やしてしまっています。

中途半端に抗生物質を使うと耐性菌を増やし、最終的には効果的な治療薬が無くなってしまうので予防のためであっても簡単な気持ちで服用するのは良くありません。

抗生物質は医薬品なので医師の処方箋が必要ですが、個人輸入を利用すれば手軽に購入することができます。しかし医療知識のない人は販売されている薬が本物か偽物か判断できないので、偽物を送りつける業者も多いです。

誤って偽物を服用すれば性病予防が全くできないだけでなく、健康被害が出る可能性もあります。さらに抗生物質は性病を発症させる悪い菌だけでなく、体を健康に保つ良い菌まで消してしまいます。

カンジダ症は性行為でも感染しますが、免疫力の低下などで膣内の善玉菌が減っても発症することがあります。むやみに体内の善玉菌を減らすことは、他の病気を誘発することがあるので薬を飲んで予防するのは効果的ではありません。

性病を予防したいならば不特定多数との性行為を避け、特定のパートナーと性行為をする場合もコンドームを装着し精液や膣分泌液、粘膜の接触をできるだけ抑えることが大切です。